2025.08.02
【コラム・ポリプロの研究世界】
「四重らせんモデルと生成AIを活用した共創型政策プロセスの設計と実践」
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のリアルプロジェクトである
Policy Project(ポリプロ)に所属する学生の研究を紹介するコラム【ポリプロの研究世界】。
今回は2024年春学生の伊勢 太惇さんの研究を紹介させていただきます!

研究テーマ(Research Theme)
「四重らせんモデルと生成AIを活用した共創型政策プロセスの設計と実践」
連携している企業やプロジェクト
海陽町/海陽町教育委員会/徳島大学/阿波銀行/徳島大正銀行
研究の内容について教えてください!
伊勢 私の研究では、徳島県海陽町での地域活性化の取り組みを題材に、「住民の目線」でまちのことを考えるワークショップを設計し、行政の政策形成に実装してみることで、その効果や可能性を評価しています。
これまでは、行政が用意した案を関係者が“承認する”形式の会議が中心でしたが、そこに住民の視点で答える生成AIやデザイン思考のプロセスを導入することで、もっと対話が生まれ、発想が広がる場を目指しました。
ワークショップには、町役場や教育委員会、銀行、大学、教員など、さまざまな立場の方が参加。みんなで海陽町の現状を見つめなおし、「小規模だからこそできるこの町らしい教育とは?」「住民がつくり、語り、学べる図書館になるには?」という問いに対してアイデアを産官学金の多様な関係者で考えています。
ご自身の研究の好きなところ、面白いところを教えてください!
伊勢 出てきたアイデアをその場でAIに投げかけて、「このアイデア、住民だったらどう感じるかな?」と立ち止まって考え直せるのが面白いです。
ふだん交わることのない分野の人たちが一緒になって政策づくりを考えることで、「関係性」そのものが地域の力になっていくと実感しています。
最後に一言お願いします!
伊勢 “まちの未来は、話し合うところから生まれる”。そんな感覚を大切に、これからも海陽町の皆さんと一緒に、実践と研究を続けていきます。
📌ワークショップの様子や研究内容は、海陽町公式noteの記事でも紹介しています。ぜひご覧ください!